居住マンションで水漏れトラブル! 加害者と被害者の両面から取るべき対応を解説

水周りトラブル解決

上階や下階を巻き込んだ水漏れ事故はマンションならではのトラブルです。自宅の上階から水漏れ被害を受けた、あるいは自宅の下階へ水漏れ被害を与えてしまったなど、マンション内の水漏れトラブルは自分自身が加害者にも被害者にもなり得ます。

この記事では、自分自身が水漏れトラブルの当事者になった際に取るべき対応について解説します。

水漏れが起こる原因

マンション内における水漏れの原因は3つに分類することができます。

1:人為的な原因

マンション居住者の行動が原因となって発生する水漏れです。故意に水漏れを起こしたり、日常の管理不足によって水漏れを誘発してしまう場合などが該当します。

2:施工業者の過失

マンション建設時やリフォーム時における施工上の過失により発生する水漏れです。

3:故障や劣化

建物や設備の経年劣化によって発生する水漏れです。人為的な水漏れに比べ発生箇所や原因がわかりづらい事例が多く、被害が拡大しやすい水漏れ原因です。

水漏れが発生した場合の対応【上階からの水漏れ】

実際に水漏れが発生した際には迅速な対応が求められます。上階からの水漏れは自分自身が被害者になる事例です。具体的な対応手順を解説します。

①できる限りの応急処置と証拠の記録

上階からの水漏れでは正確な発生箇所を特定することはできません。まずはタオルでふき取る、バケツを用意するなど、漏れ出した水の対処を行いましょう。

また、写真などを撮っておいて賠償沙汰になったときに正確な被害状況を提示できるようにしておく必要があります。

②管理会社へ連絡

水漏れの処置後には管理会社へ連絡します。状況を説明し然るべき対応を依頼しましょう。加害者との連絡や修理業者の手配は管理会社が行う事例が多いでしょう。

③保険会社へ連絡

管理会社を通した後には諸々の手配を行います。(管理会社が手配する場合もあり)水漏れの原因次第では管理会社に修繕費用の負担義務がある場合や、予め加入済みの保険(火災保険など)で対応できる事例も存在します。また、上階の住人による過失が認められた場合には補償や賠償を受けられることもあるでしょう。いずれの場合においても独断による業者手配は避けましょう。

水漏れの影響を視認しやすい箇所

上階から水漏れには影響を受けやすい箇所が存在します。自力で確認可能な代表的なポイントは以下の通りです。

・天井

マンションの上下階は類似した間取りである場合が多く、水が漏れ出している位置からおおよその原因が推測できます。

・窓付近

外壁の劣化や機密性の低下による雨漏りの可能性があります。

・ベランダ

ベランダに水栓が設置されている住宅では、排水管を伝い下階に水漏れが起こる可能性があります。比較的視認しやすい箇所ですので確認を怠らないようにしましょう。

水漏れが発生した場合の対応【下階への水漏れ】

自分自身が加害者となって引き起こしてしまう水漏れです。被害者としての対応とは異なる点に注意が必要です。

①止水栓を閉じて水漏れ箇所を特定する

さらなる水漏れを防ぐために止水栓(元栓)を閉じます。専有部分からの水漏れであれば原因の特定が可能です。(ただし専有部分であっても施工上のミスや内部部品の故障などによる水漏れの場合には特定が困難です)発生箇所が明確な場合には水漏れ箇所の応急処置(漏れ出した水の処理)を行いましょう。

②管理会社へ連絡

管理会社へ連絡を入れ経緯を説明します。下階の住人や修理業者への連絡は管理会社が行う事例が多いでしょう。

③保険会社へ連絡

保険会社へ連絡します。保険の適用の有無や適用範囲の詳細は正確な水漏れ状況が判明しなければわかりません。管理会社や業者の判断を待ち、然るべき対応が必要です。

④下階の被害者への謝罪

自分自身の過失が原因となって下階まで被害が及んでしまった場合には謝罪の旨を伝えておきましょう。

水漏れが疑われる箇所

下階への水漏れの原因となる箇所は様々です。自力で確認できるポイントをまとめました。

・トイレ

配管の接続部や便器と床の境目、つまりによる逆流の有無などを確認しましょう。

・浴室

シャワーや水栓の閉じ忘れのみで水漏れが発生することはありませんが、排水溝や排水管内部に異常が発生している際には下階に水が漏れ出す危険性があります。

・台所

シンク直下の排水管周辺からの水漏れは下階に影響を及ぼす可能性があります。必ず確認しましょう。

・洗面所

台所と同様に洗面ボウル直下の排水管を確認してください。

・洗濯機周辺

給水ホースや排水ホースの接続部の確認が必要です。洗濯機は一度に大量の水を使用することから、気がつかない間に床下浸水を起こす危険性があります。

・ベランダ

ベランダに水栓が設置されている住宅では排水管の確認が必要です。

責任の所在について

現代では所有および賃貸マンションに隔たりなく居住者は保険に加入しています。水漏れ事故は発生原因によって責任の所在が異なりますが、多くの事例では保険に加入していることで自己負担を回避することが可能です。

自己負担を免れる事例

賃貸マンションにおける共有部分の配管や設備諸々の劣化、故障による水漏れの場合には加害者側、被害者に関わらず管理会社や大家さんに費用負担義務が生じます。また、専有部分であっても施工上の過失であれば同様です。

人為的な原因による水漏れであっても、火災保険の内容次第で自己負担を免れる事例があり、「借家人賠償責任保険」や「個人賠償責任保険」に加入していれば適用されます。保険内容の詳細は保険会社に確認が必要です。

まとめ

マンションの水漏れ事故は誰でも加害者や被害者になってしまう可能性があります。日頃から水回りの管理を徹底し、予防策を講じることが大切です。また、万が一に備え保険の内容をしっかり確認しておくことも忘れないようにしましょう。