トイレの水漏れはどこで起きる? 考えられる原因と1人でも可能な対処方法

水周りトラブル解決

水回りのトラブルはいつでも起こり得る身近な問題です。中でもトイレの水漏れは早急の対処が必要であり放置しておくことはできません。

この記事では、トイレで発生しやすい水漏れの原因や特徴を紹介し、知っておきたい対処方法を解説します。

トイレの水漏れ箇所と原因

トイレにおける水漏れ箇所は限定されています。以下に水漏れが発生しやすい箇所と原因を解説します。

水漏れが発生した際には優先的に確認してください。

  1. パイプ管の接続部からの水漏れ
  2. タンク内からの水漏れ
  3. タンク下部からの水漏れ
  4. 便器内部からの水漏れ
  5. 便器と床の間から水漏れ
  6. 温水便座からの水漏れ

1.パイプ管の接続部からの水漏れ

便器本体と排水および給水管を繋ぐ接続部からの水漏れです。便器本体との接続部や給水管を伝って水が滴り落ちます。

【原因】

給水管や設置されている止水栓を固定しているナットの緩み、止水栓および配管の隙間を埋めるために使用されているパッキンの摩耗が考えられます。

2.タンク内からの水漏れ

便器の背中側にあるロータンク内で発生する水漏れです。外から視認することはできませんが、内部で水が滴る音がする場合には水漏れを疑いましょう。

【原因】

タンク内は様々な部品で構成されていますが、水漏れの原因となるのは、主に「ボールタップ」と「浮き玉」と呼ばれる部品の不具合である可能性が高いでしょう。これらはタンク内の水量を調整する役割を担っており、不具合が水漏れに直結しやすい部品です。

3.タンク下部からの水漏れ

タンクと便器の隙間や、便器の背中側(タンクの付け根周辺)からの水漏れです。染み出すように水が漏れ出す特徴があります。

【原因】

便器とタンクを固定する接続部に使用されている「密結パッキン」の摩耗や劣化が原因となり発生する水漏れです。密結パッキンが摩耗することで生じた隙間から水が漏れ出します。水溜りのようにジワジワと広がるような水漏れが特徴的です。


4.便器内部からの水漏れ

便器表面の視認できる範囲内で発生する水漏れです。比較的わかりやすく、便器内部に結露のような水滴が発生することがあります。

【原因】

便器本体の損傷によるひび割れや亀裂による水漏れおよび、トイレ内と便器内の寒暖差により発生した結露の可能性が考えられます。結露による水滴は水漏れではありませんが、状況次第では水漏れと同様の被害をもたらします。

5.便器と床の間からの水漏れ

便器と床の設置面周辺からの水漏れです。漏れ出している水が汚水であったり、臭いを伴う場合に考えられます。

【原因】

便器と排水管の接続部からの水漏れが疑われます。便器設置時の作業不良が原因となることが多く、衛生的にも迅速な対応が必要になる水漏れです。

6.温水便座からの水漏れ

ウォシュレットやシャワートイレなど内蔵設備からの水漏れです。未使用時にも便器内に水が滴り落ち、ノズル周辺が湿っている場合に疑われます。

【原因】

ノズルや給水フィルターの不良、便器本体との接続部不良などが考えられます。発生しやすい水漏れの中でも原因が特定しづらい水漏れの一つです。

水漏れを発見したらやっておくべきこと

トイレで水漏れを発見した際には何らかの対処が必要になります。まずは以下の手順で必要な準備を行いましょう。

①水漏れ箇所を確認する

具体的な対処のためには水漏れの場所を知らねばなりません。水漏れには様々な特徴が存在します。(上述の内容参照)水漏れ箇所を正しく把握することが大切です。

②元栓、止水栓を閉める

住宅には給水を止めることができる元栓と止水栓が備え付けられています。元栓は住宅内すべての水栓を止水することができ、止水栓は備え付けられた水栓のみを止水することが可能です。元栓や止水栓を閉じない限り水は漏れ続けます。具体的な対処前には確実に閉じるようにしましょう。


自力で直せる水漏れ修理方法

水漏れは自分で対処することができます。ただし、原因や状態次第では個人修理が難しい事例があることも事実です。この項では、知っておきたい基本的な水漏れ修理方法を解説します。

パイプ管の接続部からの水漏れ

主な原因はナットの緩みやパッキンの摩耗です。すべてのナットを締め直して水漏れの有無を確認しましょう。ナットを締め直しても水が漏れ出す場合は、内部のパッキンを交換する必要があります。

【給水管および止水栓のパッキン交換順序】

  1. 給水管および止水栓のナットを外す(ドライバー、モンキーレンチやウォーターポンププライヤーを使用)
  2. 内部のパッキンを除去し新品に付け替える
  3. 止水栓の場合にはコマパッキンと呼ばれる部品も交換する

タンク内からの水漏れ

ボールタップと浮き玉の挙動を確認する必要があります。ボールタップはタンク内の水量を調整する役割を担い、二つの部品は連動しています。浮き玉が下がることでタンク内に給水が行われ、浮き玉が上がることで給水が止まります。

水漏れを確認する際には浮き玉を持ち上げてください。水漏れが止まらない場合にはボールタップの交換が必要です。

【ボールタップの交換順序】

  1. タンク内の水を抜く(数回流すことで抜くことが可能)
  2. ボールタップを取り外す(モンキーレンチ等が必要)
  3. 新品のボールタップを取り付ける

便器内部からの水漏れ

便器本体のひび割れや亀裂による水漏れには便器の交換が必要です。ですが、一時的な応急処置であれば自力で行うことが可能です。処置には市販されている充填剤(パテ)を使用します。

【充填剤の使用順序】

  1. 便器内の水を汲み出しておく
  2. ひび割れおよび亀裂部分の水を拭き取る
  3. 充填剤を塗り込み、20〜30分程度乾かす

適切な対処方法を把握しておこう

トイレの水漏れは適切な知識を身につけておくことで対処可能です。ですが、自力で対処できない場合には専門の業者に依頼することをおすすめします。対処しやすい水漏れと対処が難しい水漏れは以下の通りです。

【自力対処がしやすい水漏れ】

・部品の不良や接続部の緩みなどが原因となる水漏れ

(給水管や排水管周辺および、タンク内など)

【自力対処が難しい水漏れ】

・便器や精密機器の交換、便器本体を取り外す必要がある水漏れ

(便器と床の間、温水便座など)